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ホームブルーイング日記(1)

どうも、Kengoです。今回は専門的な事には触れずに最近の個人的なホームブルーイング事情を少しご紹介!

もはや何樽目のバッチなのか不明ですが、元々仕込んでいたビールのボトリングも終わって容器が空いていたので、先日更に新しいビールを仕込みました。これで10数回目ぐらい?のブルーイング。
何はともあれ今回は麦の味がしっかりするさっぱりなビールを作る事に決定。一般的にはピルスナー等に使う麦芽を多めに使用してみました。参考になるのか不明ですが、一応レシピを下記に記載します。

【目指せさっぱりピルスナー、でもやっぱりシングルホップペールエール】

麦芽
Canadian Two Row 1lb (約450g)
Vienna 1lb (約450g)
Golden Promise 0.5lb (約225g)
Dry Pilsner Extract 2lb (約900g)
Dry Pale Extract 4lbs (約1800g)
ホップ
Simcore 3.5 oz (1oz for dry hop) 約100g
イースト菌
White Labs 001 California Ale Yeast

ちなみに今回も相変わらずExtract Brewingです。但し、濃厚な液体状のExtractではなく粉状に抽出されたDry Malt Extractを使用します。こちらの方がビールの味にエキストラクトのクセがあまり出ないので、好んでよく使っています。Dry Malt Extract は2lb(約900g) ずつの小分け出来るため、ブルーイングに使用する麦芽の量調整がしやすいのもメリットです。

今回は、ゴチャゴチャしない「さっぱりしたビール」を作りたかったので、ホップの種類も一つに絞りました。シングルホップのブルーイングは過去に試しましたが、味にまとまりが出るので個人的にはお気に入りの手法です。選んだホップはSimcore。今回のモルトは比較的薄めな色合いという事もあり、ホップは少しアルファアシッド数値の高めな(=苦みの強い)ものを使用することにしました。ちなみにSimcoreのアルファアシッド数値は約14%程度。
Magnumというホップとも悩んでいたのですが、お店の方にSimcoreの方がしっかりとしたフレイバーが出るよ!とアドバイスをけ決定しました。

ホームブルーイングストアから帰宅後、早速仕込み開始!今回は音楽仲間の友人も参加し、ボッチじゃないブルーイングとなりました。ここからは簡単にプロセスを紹介します。

1)マッシング

まずは麦芽をお湯(約60℃から70℃前後)に浸して1時間ほど待ちます。この作業によって麦芽の中にある糖分を抽出します。麦芽を高温に浸すことによって、複雑に絡まりあっている麦芽内の糖分(エンザイム)が分解され単糖分となる、というのがこのプロセスの簡単なメカニズムです。今回は待ち時間中に友人と音楽を演奏していたのですが、こちらに少々夢中になりすぎて、マッシングの温度調整に若干失敗。まあでも、結果問題はなかったのでよしとします。

2)出汁絞り

マッシングを終えたら、更に素手で麦芽を絞って出来るだけ麦芽から糖分を抽出します。あ、ちなみにこれは僕が勝手にやっている強硬手段であって、基本的なブルーイングで麦芽を手絞りしたりとか・・・そういうのはないかと思います。でもできるだけ糖分が欲しいので。僕は絞ります。

3)ホップボイリング

麦芽の出汁ができたら、今度はホップを投入。味をしっかりしみこませるために1時間は煮込みます。

4)クーリング(チリング)

ビール出汁を煮込み切ったら、今度は出汁を冷ます作業!コッパーパイプの中に冷水を通してお湯を冷ます機械、通称Chillerを使用して約20℃前後まで出汁を冷まします。この作業に手間

をとってしまうとバクテリア繁殖等のリスクも上がります。今回は友人の手助けもあり15分ほどで冷せたんではないかと。

5)イースト菌投入、バッチ完成

ビール出汁が十分に冷めたら最後にイースト菌を投入。これにて仕込み完了です!
現在我が家のベッドルームにて絶賛醗酵中でございます!このバッチがどういう結果になったかも報告します!