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ライター

ここでは、私Yusukeのごくごく個人的なホームブルーイングに対する考え方をお話します。
私はやりたい気持ちが先走って慎重さに欠けるタイプで、ビール造りはミスも多く失敗続きでした。が、おかげでたくさんの事を学びました。

道具はケチらずに購入する

ビール造りを繰り返すと、結局たどり着くツールがあります。最終的には必ずそこへたどり着くので、たとえ若干高くても道具は初めから「お勧めツール」を買うことを強くお勧めします。私は当初、自分はビギナーだから・・と謙遜して立派な道具は買わず安めの道具をそろえましたが、結局使わなくなるものばかり。
詳しくは道具一覧をご覧下さい。

仲間がいたら心強い

ビールを作るプロセスが面白いのは確かですが、孤独な作業でもあります。作り始めのころは本当にわからない事だらけ。細かい疑問から大きな疑問、なぜそうするのか、、といった手順の理由、などなど。一ヵ月という時間を費やしますから、実験的に「とりあえずこうしてみよう」でいちいち試して大失敗もしてられません。疑問や不明点に押しつぶされそうになる事もありますが(これは性格による笑)、そんな時単純に意見交換できる、または教えてもらえるホームブルワリーの仲間が居たら何より心強くなります。まぁ初めはYouTubeが心の友になるのは間違いありませんが笑

”マニュアル”は存在しない

私はビール造りの先輩や、ショップの方に聞いたり、そしてネット検索やYouTubeで調べまくり学びましたが、最終的には自分で何度も何度も作らないと手順は体に染みこんできません。

ショップの店員さんに聞くにも用語がよくわかってないから聞きにくいし、そもそも自分が何をわかってないのかわからない地点から始まります。

聞いたりネットで調べまくっても、細かいところでは人によって手順の微妙な違いが結構あります

そして工程のイメージが出来ても、いざ実際にやってみると小さい疑問や不明点がエンドレスに続出。これで合ってるんだろうか・・と心配しながら作る時期もしばらくあるでしょう。わかりやすい完璧な案内が少なく、ホームブルーイングはなんて不親切な業界なんだ・・と思う時期もありましたが、失敗を繰り返しながらだんだんと感覚が養われていきました。初めはむしろ失敗した方が早く学ぶ。

「手順に正解は無い」とも言えますが、手順が違ったり多少の失敗があっても、ビールは結構美味しく造れるものです。これがまたおもしろい。

広いに超したことはない

一般的には一回で5ガロン(USなら約19リットル、カナダは23リットル)を作りますが、煮込むための寸胴、格納するCar Boy(発酵期間に格納する容器)など大きい道具を扱うため、作業スペースは広い方が圧倒的に便利です。狭いキッチンではよっぽど慣れてないと苦労します。
私は当初アタフタしながら作ったため、何度も道具を落として破損するなどしました・・。慣れてくると次に何が必要か、何を気をつければよいか・・など先読みが出来るので狭いスペースでも手際よく出来るようになるかもしれません。・・とは言っても、やっぱり広いに超したことはない。笑

思ったより作業時間が長い

火を使う時間だけ考えると、始めにグレインをスティープ(お湯に漬け込む)で一時間、モルトとホップを煮込んで一時間・・ですが、もちろん全体作業が二時間で終わるはずがありません。意外と時間をとられるのは水温を規定値まで上げ下げする時間。グレインのスティープは66℃でやりますが冷水状態からそこまで温度あげるにも結構かかりますし、煮込みで沸点まであげるのも結構かかります。
また煮込んだ後にイーストが投入出来る温度まで下げるのも時間かかり、水の量によっては20-30分ほどかかる事があります。

あと麦汁を鍋から発酵容器へ移動するのも、もしサイフォンを使ってたらやや時間かかります。(オールグレインだと通常は5ガロンで作るので余計時間かかる。濃縮なら少ない量で煮込んでおけばいいので楽)。
あとは事前準備と後片付け。使うもののサイズが結構大きいので、消毒して(ブルーする前)、使用後に洗って、乾かして・・とこれも時間を取られます。
という事で、初日の作業は個人的に「最低4時間はかかる」というのが現実的かなと。(少なくともビギナーには)夜遅めに作り始めたら予想外に時間かかり終わったら深夜3時とかありました。笑