北米の最新クラフトビール情報をお届けします。

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ライター

こんにちは、Yusukeです。今回は北米のホームブルーイングについてご説明します。

ホームブルーイングとは一般的に「ビールを自作する事」を指します。北米ではこのホームブルーイングがとても手軽に出来る環境が整っています。

アメリカ・カナダは個人で酒類を作る事が合法化されており、必要な材料や設備も専門ショップやオンラインで気軽に購入出来ます。なんと4000円ほどの材料費で23リットルのビールが造れてしまうんです。作り始めてから飲めるまでわずか一ヶ月と非常に速いのも魅力。梅酒よりも早く完成します。

ちなみに日本でもホームブルーイングに必要な機材・材料は買えますが、酒造免許を取得しないと1%以上のアルコールが含まれる飲料を作る事は違法となっています。(酒造免許は常識的に個人が取得するのは不可能な条件となっています)

カナダ・アメリカに来たら、日本では逮捕される行為がやり放題・・ってなんだか刺激的ですね?! 10%以上のビールだって自由に作れますし、材料を手に入れればワインや日本酒だっていけちゃいます。

北米は飲酒や販売は日本よりも厳しいですが(公園などの屋外では飲めない、コンビニでは買えない、パブでも身分証明を求められる・・など)、逆に作る事についてはなんと寛容な事でしょう?!

ちなみに北米には、ホームブルーを代行する製造専門のお店も結構あります。客の依頼を受けた時点から倉庫でビールやワインを作りはじめ、出来上がったら顧客が回収します。(瓶に詰める作業だけ手伝う)

ホームブルーイングの特徴

1)好きな味を追求出来る
ビールは作り方で無限に近いバリエーションが生まれます。レシピに沿えばIPAやペールエール、ウィートも簡単に作れますが、モルツやホップの種類を変えたり、量を変えたり、アルコール度数を調整したり、添加物を加えたり・・自分好みのスタイルを追求出来る、理科の実験的な楽しみがあるのです。

2)作るプロセス自体が楽しい、勉強になる
ビール造りを簡単に言うと「穀物のスープを発酵させる」だけの事。慣れれば安定して好きな味のビールを造れます。 ビール造りのプロセスはイースト(酵母)の偉大さを実感するなど、お酒がなんたるか・・を身に染みて理解出来ます。あの、煮込む過程で体験するモルトやホップの芳醇で幸せな香りは作った人しかわかりません。

3)コスパが素晴らしい
ホームブルーイングをする人の目的として「ビールを安く飲める」ことを理由にあげる方も多くいます。「ビール好きだから」よりも「経済的だから」という理由で始める人がいるほど身近だったりもするのです。

4)ソーシャルに役立つ
北米はホームパーティの文化です。食べ物・ドリンクを持ちこんで自宅で盛り上がる楽しさは多くの方が体験するところですが、そこで自作ビールを持参してシェアすれば更に盛り上がるのは想像すれば容易ですね?