こんにちは。トロントより楓です!
トロントダウンタウンから地下鉄とバスを乗り継いで約30分。一見、ブルワリー?と思ってしまうようなおしゃれな外見の建物の中にGodspeed Breweryはあります。
なぜ、記念すべきトロント第一号のブルワリー紹介にここを選んだのかというと、なんとここはトロントでも珍しい日系のブルワリーだからなのです!
と、言っても中に入ってみるとサーバーの接客は超流暢な英語(当たり前ですが・・・)、席にいるお客さん達も自分たち以外アジア人すら見かけず地元のカナディアンが来ている様子。
日本のエッセンスはさてどこに・・・・?
さりげなく見回した視線の先に止まったのが、おしゃれなインテリアの中にさりげなく、しかし堂々と掲げられたお品書き達。
あまりにしっくりなじんでいたので二度見してしまいました。それにしても字が大きい、客席の端からでも見えますね。
さて、まずは楽しみにしていた、ビールを注文します。
行く前からウェブでちょっと調べていて、絶対これを頼む!と決めていたビール。その名も「Otsukaresama(お疲れさま)」
訪問したのが金曜日という事もあり、ぴったりです。
残念ながら当日はオンタップが売り切れで缶のみの取り扱いだったのですが、一口飲んでちょっとびっくり。
結構苦みのありパンチの聞いた味。「お疲れさまー今週も頑張りましたっ!」と肩を叩かれたような気分です。後味はさっぱりしていて、次のビールを頼みたくなります!
一緒に同行した友人が頼んだのは「Hanabi(花火)」
缶のステッカーが可愛らしいです。
名前からして、さっぱりした夏向けのビールなのかしら、なんて思って味見させてもらいましたが、確かに飲みやすい味です。
商品説明にはSmoked moltなんて書いてありましたが、あまりそんな風味は感じず、どちらかと言うと、喉ごし良く飲める日本人が好きなタイプのビールかな、などと思いながらごくごく飲んでいたら友人からクレームが。味見と言いつつ、人のビールを飲み過ぎているのがばれてしまいました。笑
メニューはシンプルにこの紙一枚。表が飲み物、裏がお食事、となっています。食べ物も気になる、と思いつつビールのメニューを二度見。後から気づきましたが、メニューにこんなに種類があるのに、更にここには乗っていないシーズナルの缶ビールがあり、入口近くに冷蔵庫にて別途購入出来るようになっています。ちゃっかり購入して帰りました。
さて、金曜日の夜と言う事で、Otsukaresamaの私が楽しみにしていたのが、食事メニュー!
こちらもばっちりウェブサイトで予習をして行ったのですが、トロント地区では私調べ初めて見た焼きおにぎりが!頼むしかないですね。
キッチンをちら見した友人によるとオーブンで焼いているこちらの焼きおにぎりは、おにぎりの端っこまでもかりっと焼き上げており、上に乗ったふわふわ食感の味噌ひき肉が絶妙なマッチング。質より量タイプの筆者としては「思ったより小さい・・・」と一瞬思ったのですが、七味をお皿のアクセントとして盛りつけられたおしゃれな感じといい、味の美味しさといい大満足の一皿でありました。
調子に乗って唐揚げも頼みます。いたって普通の唐揚げなんですが、ボリューミーで肉汁たっぷりの満足感あるお味でした。
付け合わせのもやしも箸休めにぴったりですね。
ロールキャベツを頼んだら、テーブルに出されたとたん出汁が薫る感じで提供されまして、ロールキャベツなのに和風!と驚き。かつお節もたっぷりかかった胃袋に沁みるロールキャベツでした。つゆを飲んでも、う、うまい。はしっこにちょっとだけ付いている柚子胡椒もつけて気分を変えても良し。
フォアグラ味噌、というフォアグラに甘めの味噌ダレがかかった一品も頼んだのですが、フォアグラと味噌ってこんなに合うんだ、驚き・・・とあっという間に間食してしまい、気づいたら写真を撮りそびれていました。
と、すっかり日本食を堪能している内に、先ほど頼んだ2杯目が到着。グラスがとっても可愛い!カナダではあまり泡を立たせてビールを注がないのですが、ここでは1センチぐらい泡を立てて注がれていて・・・そんなグラス達は富士山そっくり。思わぬ可愛さにガラにもなくときめいてしまいました。
筆者は自他ともに認める酒飲みですので、こんな挑発的な名前を見たら頼まない訳に行きませんね。アルコール度数が高めなのもポイントでした。ちなみに先ほどのドリンクメニューアルコール度数が軽い物から順に上から下へと並んでいるようです。
まずは自分が頼んだ「Nonbe(飲兵衛)」から飲んでみます。赤みがかったビールを口に含んでみると、少し甘みも感じつつも、しっかりアルコール感を感じられる味わい。オクトーバーフェスタなどでよく飲まれるビールの種類らしいです。
例によって友人のビール「Ibushi(燻し)」も強奪!なんと、これは面白い味わい。名前の通り、ビールの後味にほのかなスモーク感を感じます。色や最初に口に含んだときの味わいはいたって普通のラガーなのですが、フレーバービアを多数飲んできた私にも煙?の後味は初体験でした。
客席スペースの後ろには製造設備が見え、また写真は撮りませんでしたが、路面に面した席は上から下までガラスの窓となっており大変開放的な雰囲気。パティオスペースもありましたので、夏は楽しく飲めそうだな、と今から再訪を心に決めた筆者なのでした。