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麦芽(モルト)はビールの主原料の一つ。

ビール大麦(二条大麦)を水に浸し発芽させ、発芽した状態で乾燥させ焙煎したものを原料として用いる。

麦のまま使わずわざわざ発芽させる理由は、麦の状態ではビールを作りにくい(発酵しにくい)からである。麦の主成分であるでんぷんは発酵しにくいが、発芽させると糖化酵素が活性化しお湯に浸した際にでんぷんが糖化しやすくなる。酵母はこの糖分を分解してアルコールを作るのである。
発芽した状態で乾燥させる事で保存性を高める。更に焙煎する事でモルトに個性を加える。焙煎を強くすればビール色は濃いものとなる。

なお北米のホームブルワリーでは、お湯に溶かすだけで麦汁が出来る濃縮されたモルトエキス(液状または粉状)もよく使用される。

液状の濃縮モルト

ビールの誕生は麦芽がきっかけとも言われている。(以下、ウィキペディアより引用)
「麦芽パンを水に浸してから食べ残したものをしばらく放置すると甘くなり、さらに醗酵してアルコール飲料となることが発見され、ビールが造られるようになった」

麦芽を焙煎する事で香りがたち、ビールの色や味の濃さに影響が出る。ブラウンエールやスタウトなど色の濃いビールはよく焙煎された麦芽を用いている。