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こんにちは、コロラド州よりころらどままです!

コロラドの冬、パウダースノーで有名な山岳リゾートには、世界各地からスキー客が訪れますが、ホテルもリフトも、とてもExpensive。しかし屋外スケートリンクは、気軽にウィンタースポーツを楽しめる地元民の憩いの場。

というわけで、デンバーより北部にあるLouisvilleという街の小さなダウンタウンにあるスケートリンクに子供達を遊ばせにやってきました。2時間程、氷上をずりずりソリを引きずって歩かされた後、そこから車を走らせること10分、だだっ広い道、広大な敷地にいくつかの大きな横広の建物がぽかん、ぽかんと建ち並ぶエリアの一角で、REDGARDEN BREWERYもぽかんと建っていたのです。

外観は倉庫のような、メタリックな材質と四角い形状で無機質な印象ですが、サックスブルーの壁と赤いチェアが、なんともお洒落です。テラス席も多く、外からでもカウンターで注文可能。建物の裏側からは、醸造設備が覗けます。

店内は、木のテーブルと天井のウッドパネルが暖かさを演出。居心地の良さを感じさせる一方で、明るいミントグリーンのチェアや醸造設備との仕切りパネルの幾何学形状が生み出すアート空間は、ただただ素敵。このセンスの良さよ。

年明け、更に仕事始めの平日の、昼時を過ぎた2時頃に伺ったためか、先客は2名だけ。各々一人で来られているようで、カウンター席でスタッフのお姉さんと雑談しながらビールを飲んでいます。

地域の人がカフェのような感覚で利用している様子。まったりとした昼下がりの気持ちの良いひと時です。

ブルワリーオリジナルの、ロゴ入りTシャツ、タンクトップ、帽子等がディスプレイされている壁の下にはボードゲームが。

ゆっくり楽しんでねという心遣いに嬉しくなります。

さて、ビールは沢山種類があり、4ozのテイスターは$3で楽しめます。4種類のテイスティングができるフライト$8をオーダー。

REDGARDENのSignatureビールはWORK IS DONE IPA。これは、正直、苦みの強いIPAを少し敬遠していた私の世界観を変えてくれるものでした。IPAに特徴的な芳醇なホップの香り、しっかりとした苦みはあるものの、モザイクホップ由来のトロピカルでフルーティなフレーバーは他のIPAとは全く違った味わいでとても飲みやすく、私が某元首相であったなら、感動した!と叫ぶ美味しさです。

そして、SAISON DE FLEUR(これは同じLouisvilleのGravity Brewingとのコラボレーションビールだそう)はすっきりクリアな飲み口で、後味が少し独特の風味だなと思ったら、ローズヒップが入っているそう。しかし、ハーブティーのような強い主張ではなく、ほのかなハーブ感が食欲を増進させてくれ、食事のお供に最適です。

さらに、キリッとドライでクリスピーなOL’ DENTY PALE、まろやかなPUB ALEも美味しく頂きました。

WORK IS DONE IPAがアルコール度数6.5%と、少し高めだったためか、3杯目4杯目になると4ozとはいえ結構酔いが回りました。メニューの中にはアルコール度数9.5%というIPAも。ビールだからと、うっかり飲みすぎないように注意せねば。

そして、このレストランの食事はハンバーガー、サンドイッチ、といったアメリカンの定番メニューではなく、この店ならではのラインナップなのも魅力です。残念ながらカレーが売り切れていたので、Dirty Rice(汚い米という衝撃のネーミングですが、なかなかどうして美味しいケイジャン料理のスパイシーピラフ)、バインミー(ベトナムのサンドイッチ)、グリルドチーズをオーダー。

グリルドチーズはチーズの種類が選べるというこだわりぶり。パニーニのような焼き方の固めの仕上がりで、とっても美味。バレンタインには特別コースディナーメニューもあったりして、食事にも力を入れていることが窺えます。また、アメリカのレストランは、量が多すぎてドギーバッグで持ち帰ることが多いですが、ここはスモールプレートがあるのも嬉しいところ。キッズメニューもあります。

アメリカのレストランではお馴染みの塗り絵をしながら待つ子供達。これがあると、キッズフレンドリーなお店だということが、はっきりわかるので子連れには安心です。

こうして、体を動かし、喉をうるわし、お腹も満たしたコロラドの母は、IPAとの新たな出会いに満足しながら、帰路の車中で幸せな眠りにつくのでありました。めでたしめでたし。