はじめまして! ビールがただただ、大好きなMimiと申します。
ブルワリー巡りは私の趣味の一つでもあり、バンクーバー地域にあるブルワリーは全て制覇し、新しいブルワリー情報には常にアンテナを張っています。
今回ご紹介するブルワリーですが、私の住んでいるバンクーバー市内から車で約40分、公共交通機関を使うと約1時間半のところにあるラングレー(Langley)という都市に昨年10月にオープンした、このラングレー市の中では6番目に新しくできたレストラン兼ブルワリーになります。
ラングレーはカナダ西部に位置するブリティッシュコロンビア州で最も歴史ある街で、19世紀半ばはゴールドラッシュで賑わった場所なのです。
今でも昔の建築様式が残っているところもあり、そんなゴールドラッシュ時に密輸業者や鉱山夫などの秘密のルートがあったそうで、そのルート(トレイル)にちなんで、ブルワリーの名前を「Smugglers Trail」としたそうです。地元愛が感じられる名前ですよね。
もともとラグビーのチームメイトだったオーナー2人が、最初は自分たちのブルワリーは持たずに彼らの銘柄を他のブルワリーと契約して醸造したそうですが、2020年の10月、やっと自分たちのブルワリー兼レストランをオープンするに至ったそうです。
最近はどこもテイスティングルームを併設しているブルワリーが多いですが、やはりブルワリーはビールがメインですので、フードにはあまり力を入れず、ポテトチップスとか、ペパロニスティック(サラミ)などの簡単なスナックを提供していたり、フードトラックと提携して、フードトラックのメニューを提供する、というブルワリーが結構多いのですが、ここは独自のキッチンをもち、ローカルの食材を使って調理していたりと、フードメニューにも力を入れていました。
施設内はコロナ対策もバッチリで、まず入り口に入ると、自分の名前と連絡先を書くようになっており、スタッフが案内してくれるまで待つようになってました。
入り口入ってすぐ目の前にある、丸いバーカウンターの席は離れて2席ずつほど、と贅沢に構えてあり、大きなフロアには快適なソファー席があったり、ど真ん中には大きなテーブルが贅沢に端と端でそれぞれ5人ずつ座れるように分けてスペースをとっていました。
ソファー席があるテーブルはそれぞれ隔離ボードでしっかりと区切られており、安心してビールやフードを楽しめる環境になっていました。
私が興味を持ったのは、カウンターバーの横隣にある6~8人くらい入る個室で、ちょっとしたパーティなどに利用できる感じでした。
「このスペース隔離されてて素敵ね」と店員さんに伝えると、ここに座ってもいいよ、と言ってくれたのですが、一人で訪れて、このような大きなスペースを占領するのは流石に申し訳ないので、カウンター席で大丈夫よ、と伝えたら、今日はそんなに混んでないから、とフロアのど真ん中にある大きなテーブル席に通してくれました。
結局、5人席を一人で悠々と占領してしまいました。ラッキー!
メニューはテーブルに貼ってあるQRコードを読む形になっており、各テーブルの上にはクリップで挟まれて「More Food!(Please)」と書かれてある長方形の紙が横にしておいてあり、
注文が決まった際にそれを縦にすると、サーバーさんがオーダーを取りに来てくれるシステムになっていました。(席に着くときに、店員さんが説明してくれるので、安心してください。)
私のように女性一人で来ているお客さんもちらほらいましたし、ビールだけでなく、しっかりフードも楽しめるので、小さい子供を連れたファミリー客もいました。
壁のあちこちに設置されている大きなモニターにはホッケーや、アメフトなどスポーツ番組が映し出されているため、大きなスクリーンでビール片手にスポーツ観戦したい輩には、すごく楽しめる場所だと思います。(この辺はスポーツパブとなんら変わりありませんね。)
日曜だからかお客が次々とやってきて、常にテーブル席は埋まっている状態でした。
私は今回座りませんでしたが、外には白いテントが張られたパティオ席も完備されており、寒い冬でも外で飲むことが楽しめるようになっていました。
天気の良い日はパティオ席で飲むのもありですね! カナダ人は寒くても外でビールを飲むのは普通のようですが。。。
お店の概要はこれくらいにして、今回私が飲んだビールは8種類! いろんな種類を飲みたかったので、フライトと呼ばれる飲み比べセットを二度頼みました。
ビールフライト①
写真左から
Apricot Harvest Ale(5.2%)
アプリコットを使ったイギリス系のゴールデンエール、軽くてフルーティなので飲みやすいし、ビール苦手だけど、ビール飲みたいっていう人に向いてるかも。
Scrumpers Sour(5.8%)
ルバーブとスパイスを使ったサワーなビール、口にした瞬間、すっぱ!と一言言いたくなる酸っぱさをもち、ビールというよりは、レモネードを飲んでる感覚で、喉越しさっぱり最後に飲みたいビール。日本でルバーブ(野菜です)って売っているのだろうか。ジャムでよく見るけれど、日本語で調べたら、食用大黄と書いてありました。みなさんご存知ですか?
Second Breakfast (5%)
アイリッシュ系のレッドポテトエール、他の醸造所とコラボで作ったエールで、ポテト感あんまり感じられなかったけれど、癖がなく、とにかく飲みやすいレッドエール。
Black Gold(5.6%)
コーヒースタウト、地元の焙煎所とコラボして作られ、コーヒーフレーバーのモルトがほのかに感じられ、癖も強くなく飲みやすい。コーヒー好きなら、絶対好き。
ビールフライト②
写真左から
Smugglers Pale Ale(5%)English風ペールエール
英国モルトと米国ホップの掛け合わせでつくられた、のどごし爽やかなペールエール。冒険したくない人は、これを頼んでおけば間違いなく安心して飲めるエール。
Flaskers Ale(4.5%)ブリティッシュエール
ちょっと苦味が多く感じられ、でも嫌味がなく、これがまさにビール!というビールの中のビール、という感じ。
Canoe Chase(6.8%)West Coast IPA
IPA好きなら誰もがわかる、口に含んだ瞬間に口全体に広がるグレープフルーツの香りがあり、そこにキャラメルモルトがほんのり感じられ、とても飲みやすい。私はIPAが大好きなので、これは永遠に飲めると、思いました。
Chimay Chimay Ya!(8.8%)ベルギースタイルダークビール
フリーラルでフルーティな華やかな味わいの中にスパイスがきちんと感じられ、一口飲むと血管にアルコールが回っているのが感じられるほど、強いビール。アルコール度が高いので、美味しいからといって飲みすぎには注意したいビール。
他にも種類がまだまだあったのですが、これ以上飲むと帰りの電車で寝落ちしてしまいそうだったので、今回はこの8種類とフレンチフライ(フライドポテト)のみ。
最後に、ビールをたくさん飲むと心配になるのはトイレだと思うのですが(それは私だけ?)男女兼用個室トイレが6室もあったので、待つことなく使えるのが大変ありがたかったです。
また、時間を作って、訪れたい素敵なブルワリーでした。