北米の最新クラフトビール情報をお届けします。

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皆さん、こんにちは。サンフランシスコのキャメロンです。さてさて、今回もブルワリーに訪問してきましたよ。

前回は、「ブルワリーといえばここ!!」といってアンカーブルワリーを訪問して紹介させて頂きましたが、今回もまた有名なブルワリーを訪問してきました!(拍手喝采!!)

今回、訪問したのはStone Brewing Co.(ストーンブルワリー)。クラフトビールブームの火付け役とも言われているくらい世界中にクラフトビールをひろめたブルワリーです!ストーンブルワリーなくしてクラフトビールブームはなかったといっても過言ではないでしょう。

首をかしげたそこのあなた、ストーンブルワリーと聞いてもピンときてないようですね?いいでしょう、おみせしましょうこのロゴが目に入らぬか!!!

印象的なガーゴイルロゴ

 し、失礼しました…悪ふざけが過ぎましたね。でも見てくださいこのロゴ!!皆さんもこの印象的な悪魔を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

実は今回私が訪問したのはカリフォルニア州のナパ(カリフォルニアワインの産地として非常に有名な場所)にあるストーンブルワリーの分工場とでもいうのでしょうか、いわゆる地方工場にあたるブルワリーに訪問してきました。

このストーンブルワリーは、1996年にカリフォルニア州サンディエゴで創業しました。サンディエゴはクラフトビールのメッカとも言われるサンフランシスコに負けず劣らずのクラフトビール文化が根づいている街で、その数、実に130を超えるクラフトブルワリーが存在するといわれています。

さて、いまや世界中にひろまったストーンブルワリーはクラフトビール愛好家の2人が創業しました。グレッグ・クックとスティーブ・ワグナーはお互いがクラフトビール愛好家であると知ったところから意気投合をしてクラフトビールをつくりはじめたそうです。…ビールに対する情熱が強すぎるんじゃ!(笑)また、この2人はもともと音楽業界にいたという異色の経歴を持つことで知られています。そのため、ブルワリー界のロックスターと呼ばれることもしばしば…(笑)

ストーンブルワリーの自慢の一品と言えば、なんといってもホップを大量に使った強烈な味わいのIPAビールです!!…ビールもクセが強すぎるんじゃ!(笑)このIPAビールがビールファンに大ヒット!!

以降も人気が衰えるところを知らず、今回私が訪問したナパのような地方ブルワリーが増え続けています。現在は、カリフォルニア州だけで5つのブルワリー(サンディエゴ国際空港内には直営店あり)が存在し、ドイツ、上海にもブルワリーをもつなど勢いが止まりません。

説明が長くなりましたね(汗)

お待たせしました!!待ちに待ったブルワリー訪問するよ〜〜!!

私が今回訪問したナパは自然が豊かな街で、カリフォルニアワインの産地として、また様々な野菜や果物などで有名です(オリーブオイルなんかもお土産として人気があるそうですよ)。最近、X  JAPANのYOSHIKIさんがプロデュースしたワインもこのナパで作られたワインだということで話題になっていました。

自然豊かなナパの町並み(ブルワリー2階から見える景色です)

このように自然豊かな街なのですが、自然豊かな街であるが故に欠点が…

…そ、そうです、公共交通機関です…ごめんなさい(泣)

観光名所としても人気が高いので、何か便利なものがあればいいのですが…まあ強いていうならワイナリーを巡るバスツアーでダウンタウン(街の中心地)も散策する内容があるツアーがあるそうです。

サンフランシスコ中心地から車で約1時間、公共交通機関を利用する場合はバート(サンフランシスコの電車)のエル・セリート・デル・ノース駅で下車、駅の目の前のバス停から29番レッドウッド・パークアンドライドのバスに乗車し、2つ目のバス停(2つ目といっても約1時間)で下車、徒歩1分の大通りにでると、大きなナパ川がみえるので、川に向かって歩いて行くとほとりに印象的な建物がみえてきます。

ナパ川周辺(バス停側から撮影)
ストーンブルワリー外観(写真右側)
ストーンブルワリー外観(バス停とは反対側から撮影)

今回のブルワリー訪問とは別に、筆者は目的がありましたので、車を停めて街を散策した後、川を渡ってブルワリーを訪問しました。平日の昼間で、予約も何もせずに突然の訪問でしたが、女性店員さんが明るく出迎えてくれました。

ブルワリーの正面はこんな感じです。

ブルワリーは、二階建て石造りのおしゃれな建物で、入るとすぐ簡易な受付があって店員さんがすぐに対応してくれます。1階には、ビールの醸造所とバーと厨房、またギフトショップ(正面に商品を展示)と席(カウンター)とがありますが、開放的な造りからか不思議と狭く感じませんでした。


さらに1階にはテラス(テーブル席)もあってそちらで飲食も可能です、各テーブルにパラソルがついているので日差しの強い日でも快適にビールを楽しむことができます。また、川のほとりということもあってか風が気持ちよかったです。

2階には階段でも、エレベーターを使ってもあがることができます。

2階もまた開放的な造りとなっていて、ベランダがないかわりに天井まである大きな窓があり外の景色と風を感じながら、快適にビールを楽しむことができます。

店内の装飾もよく、おしゃれなバーのような雰囲気でした。中央に大きなサーバーがあり、そのサーバーを囲うような形でカウンター席があり、さらにそれを囲うような形でテーブル席がありました。テーブル席はやはり窓際の席が人気でした。

筆者は今回も1人でした(泣)のでより客の少ない2階のカウンター席を選びました。…や、やめてそんな目で見ないで!べ、別に寂しくないんだから(笑)

カウンター席は、店員さんと会話しながらビールのことなど質問もできておすすめです。今回は美人の女性店員さんでした(笑)よっしゃ!

さぁいよいよビールを飲んでいきます。こちらがドリンクメニューです。

今回飲んだビールは全部で9種類、どこのブルワリーにもだいたいあるフライト形式(種類を選んで少しずつ飲める)で気になったビールを選ぶのがおすすめ!筆者も今回フライト形式でビールを注文しました!(フライトはあらかじめ店が決めたものもありますが、自分でカスタムすることもできて楽しいです。)

最初に頼んだのは、ストーンブルワリーが誇る最も基本の4種類(CORE FOUR)!

写真右から順番に(メニューの上から順に)

1)エンターナイトピルスナー(5.7%)

こちらはすっきりとしたシンプルなピルスナービール、淡い金色でクセがなく飲みやすいビール。勝手な推測ですが、エンター(入る)ナイト(夜)という名前なので、飲み始めに優しいビールを。って意味なのかと(笑)

2)ストーンデリシャスIPA(7.7%)

こちらはストーンブルワリーの代表ビールであるIPAビールの一つです。ストーンIPAとの違いはエルドラドホップの使用と、レモン果汁を加えているそうです。(聞き間違いだったらごめんなさい)鮮やかな黄金色で、あとからガツンと強烈な苦みがきます。これぞストーンのIPAビールです。

3)ストーンIPA(6.9%)

こちらがいわずとしれた、ストーンブルワリーの代表ビール。このIPAビールが根強い人気商品です。残念ながら素人の私には、デリシャスIPAとのはっきりとした違いは分かりませんでした。デリシャスIPAより口当たりが軽いような気がしました。気のせいかもしれません(汗)

4)ストーンスコーピオンボウルIPA(7.5%)

こちらもIPAビールの一つです、先のIPAビールのように鮮やかな黄金色ですが、口に含んだ瞬間に口いっぱいにフルーティーな香りが広がって新鮮なビールでした。口当たりも良く、飲みやすいビール。

 今までの4種類はいわゆる本社(エスコンディードにあるメインブルワリー)でつくられたビールです。次はせっかくナパまで来たのでナパオリジナルの4種類を頼みました(NAPA FLIGHT)

このあたりから少し酔っぱらってきたのでキャメロン恒例の水をもらいました。(頼めばいつでも持ってきてくれます、なんといくつもあるサーバーの一つから水道水がでます)

また、小腹が空いたのでおつまみも頼みました。

こちらがフードメニューです。

色々なものがありましたが、せっかくなのでナパスパイシーナッツを頼みました。食事は1階の厨房で作ったものを店員が2階に運んでくれます。頼んだナッツが想像以上に辛くてびっくりしましたが、美味しいのでぜひ食べてみてください。

次のナパフライトは写真右から順番に(メニューの下から順に)

※左より

5)ストーンロアショックアンバーエール(5%)

ストーンブルワリーはIPAが代表的なビールとなっていますが、他のビールも引けをとらないくらい美味しいです。こちらはエールビールで、今までのIPAビールとは違い茶褐色に近い色合いで、今まで経験したことがない不思議な香りがしました。アルコール度数もそれほど高くないので飲みやすいビールでした。

6)ストーンジョビアンオービットダブルIPA(8.2%)

こちらは、飲む前から柑橘系の香りがしてすっきりした味わいでした。口に含むとより香りが口から鼻にぬけて、新鮮なレモンかオレンジのような香りが楽しめ、夏にぴったりのビールでした。

7)ストーンインペリアルホワイトティーIPA(8.5%)

これまた、不思議なIPAビール。IPAビールに関しては、ストーンビールが世界一なのではないでしょうか。ホワイトティーとの名前のとおり、香ばしい紅茶の香りが口から鼻先までひろがります。度数が比較的に高いのですが、香りがよいためかごくごく飲めてしまって危険を感じました(笑)

8)ストーンボレオゴーズウィズサワーチェリー(4.5%)

こちらは、エールビールですがサワーチェリーと名前にあるとおりすっぱいサクランボジュースのようでした。アルコール度数も低く、ビールというよりはアルコール入りの炭酸ジュース。店員さんいわく、特に女性に人気があって売れ筋がよいそうです。女性の皆さん要チェックやで!!!

 ナパのオリジナルビールはどれも個性的でおもしろかったです!

さて、最初に9種類飲んだっていいましたよね?実は、優しい美人の女性店員さんがサービスで1杯提供してくださいました!(こんなことされたら、惚れてまうで)それがこちら!写真撮る前に飲んでしまったの許して(笑)


9)ストーンウォーターリリーバレルエイジドサワーエール(6.4%)

もしかしたら、ビールの種類が私の聞き間違えかもしれませんのでご了承ください。おそらくこのビールだと思いますが…実は飲んだ時に一番驚きました。店員さんも私の反応を予想していたのか喜んでいました!というのも、ほぼほぼワインだったからです。エイジドってことは熟成されているってことだと思うのですが、炭酸も控えめでワインに近い味わいがしました。ぜひ頼んでみてください!!

飲み終わった後に、気づきました…

いや、飲み過ぎじゃね??そうです、飲み過ぎです。

このあと、お手洗いさんに何度もお世話になりました。お手洗いさんいつもそばにいてくれてありがとう、この恩は一生忘れません(笑)ちなみにお店のお手洗い綺麗でした!

ということで、今回はストーンブルワリーのナパ地方工場に足を運んできました。

街の雰囲気よし、お店の雰囲気もよし、店員さんの対応も最高でいうことなし!今回、9種類も飲んだのですがメニューを見て頂ければ分かるように、ビールだけでなんと23種類もあります!

私が飲んだ9種類はほんの一部にすぎないということですね!また、ナパにあるということでワインも何種類か提供されています。普通に食事をするのにも良さそうですね。

ぜひ、サンフランシスコもしくはナパに来ることがあるときは立ち寄って見てくださいね。それではまた次回!