北米の最新クラフトビール情報をお届けします。

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こんにちは、マローン恵です。

オレゴン州で有名な街といえば「全米で住みたい街ナンバーワン」に輝いたポートランドですが、じつはポートランドは、州都ではないんです。意外ですよね。

オレゴン州の州都は、ポートランドから車で1時間ほど南下したセイラムという街。今回は、州都セイラムにある注目のブルワリー「バガボンド・ブリューイング(Vagabond Brewing)」をご紹介します!

まず店内に入ると、アメリカ合衆国海兵隊の赤い旗が目に入ります。このブルワリーは、元海兵隊員の3人が立ち上げたものなんです。

海兵隊の遠征で世界各地を訪ねる中で彼らが知ったのは、どんな場所にも必ずビールがあること。グアテマラの革命派による地下室のバーや、アマゾンの熱帯雨林の奥地でも。

ビールがあるところに人は集まり、打ち解けていく。世界のあらゆる場所でそんな場面を目にした彼らは、「ビールは世界共通の言語」だと知ったといいます。

ブランド名であるVAGABONDは、「放浪者」という意味の言葉。

それは、海兵隊として世界の辺境を旅し、冒険を重ねてきた彼ら自身と重なります。

建物はウエアハウスの造形で、天井が高く、かなり広々としています。

店内の一角には小さなステージがあり、地元ミュージシャンによるライブ演奏も行っています。

また、テラス席もあります。

パックマンのテーブルゲームを発見! 懐かしい~。コインを入れるとちゃんと遊ぶことができますよ。

このほかテーブルホッケーやボードゲームなども充実していて、ビールを飲みながら遊ぶことができます。

店内の奥は醸造スペースになっています。ガラスで仕切られていますが、醸造樽が並ぶ様子を見ることができますよ。

ドリンクやフードメニューは、こちらのカウンターでオーダーします。

ビールは10種類。加えて2種類のサイダーがローテーションで入ります(サイダーはバガボンド・ブリューイングではなく他のブランドのものです)。

かなり豪快に泡をこぼしてますが(笑)、そのぶんグラスになみなみと注いでくれます。

まずはフライトで6種のビールをオーダー!

このフライトのトレー、車のナンバープレートが使われているんですよ~。かわいいですよね。

・Attack Owl IPA:ABV7.1%、IBU65

口に含むと、まず甘みがぐっと前に出てきます。IPAっぽくないな?と思っていると、後味に爽やかな苦みが。どんな料理にも合いそうな、飲みやすいIPAですね。

ちなみにこの「Attack Owl」は、近くの森で巣作り中のフクロウが、森に近づく人間を攻撃する事件があったことから名付けられたのだとか。

当時はニュースでも大きく報じられたんだそうですよ。

・Mastershake IPA:ABV6.5%、IBU50

珍しい、にごりIPA。シェイクという名前からして、めちゃくちゃ甘いのかと思いきや、にごり特有の嫌味のない甘さ。かといって小麦ビールのような強い甘みではなく、絶妙なホップ感も楽しめます。

個人的にはかなり好きなタイプです。

・Victory Pilsner:ABV5.4%、IBU35

透き通った黄金ビール。美しいですね~。

飲み口すっきりのピルスナーですが、鼻に抜ける香りがフローラルな爽やかさ。日本のラガーに飲み慣れた人にも飲みやすく、かつ独特な個性も味わいやすいかと思います。

・Farmhouse Saison:ABV6.2%、IBU20

ファームハウスらしい軽やかな喉ごし。

柑橘のようなフルーティな味わいで、リフレッシュにぴったり。個性の強いビールの後の、チェイサーとしてもおすすめ。

・Travel Buddy Season Ale:ABV4.6%、IBU30

ヘーゼルナッツのような香ばしさと、シトラスのような爽やかさが楽しめる一杯。

甘みと苦みのバランスが絶妙です。

・Vagabond Gose:ABV5.2%、IBU20

見た目が、赤い!

色だけでなく味もかなりインパクトがあります。酸味が特徴的なゴーゼですが、こちらはベリーの味も強く、ランビックのような味わい。

好き嫌いが分かれると思いますが、私はかなり好きな味です。

・NW Passage Stout:ABV7.1%、IBU65

締めは、スタウトで。

ダークチョコレートのような深みのあるロースト感。口当たりもなめらかです。

ちなみに、サイダーも飲んでみたいなと思い、2種類のうちどちらにしようか迷っていたら「半分ずつ飲んでみる?」とスタッフさんが特別対応してくれました。

左がアプリコット、右がジャマイカサイダーです。

アプリコットのほうは、メキシコの炭酸のJARRITOSみたいな、なんというか人工的な香りで、私は好きじゃなかったです……(JARRITOS自体は嫌いではないのですが)。

ジャマイカのほうも、甘すぎる感じで、こちらも私の好みではなかったのですが、飲む順番のせいもあると思います。

ビールだけでなく、フードメニューも充実しています。

ブルワリーの外にフードトラックがあり、店内のカウンターでフードをオーダーすると、トラックで作ってテーブルまで持ってきてくれます。

最初は「フードトラックかぁ……」と、正直あまり期待していなかったのですが、かなり美味しかったです。

フレンチフライやタコス、チップス&サルサ、ナチョスといった定番おつまみメニュー。サンドイッチやラップもあります。

バーガーやサラダも。

キッズメニューもちゃんと用意されています。

こちらのブルワリーはキッズフレンドリーなお店で、子供連れのファミリーもたくさん来店していました。

・ナチョス 12ドル

ボリュームたっぷり!

ナチョスって、最初は美味しいけれど、時間が経つにつれてチップスがべちょっとしてくるものですが、こちらのチップスは油っぽくなく、最後までパリッとしていて美味しかったです。

・チキン・ベーコン・アボカドラップ 11ドル

ぱりぱりのロメインレタスと香ばしくグリルしたチキンブレストがたっぷり。ランチソースにディップして味わいます。

サイドはフレンチフライまたはミニサラダが選べます。

私はフレンチフライにしましたが、こういうビアパブのフライって塩をふりすぎてしょっぱいのが嫌いなので、「塩なしで!」と言ったらちゃんと対応してくれました。

・スパイシーバーガー 13ドル

どっしり厚みあるジューシーなパテと、ブルーチーズ、ハラペーニョ&パクチーのコールスローをサンド。ピリ辛のバッファローソースが美味しい!

こちらもサイドにフレンチフライかサラダが選べます。フライの場合はソースも選ぶことができますよ。

どのメニューもしっかりボリュームがあるので、ディナーの利用にも良さそうです。

オリジナルのアイテムも販売しています。

写真は、いま流行りのビール缶みたいなシェイプのグラス。ロゴがかわいいですよね。

こちらのブルワリー、ビールも料理も美味しいのでそれだけで来る価値は大いにありますが、スタッフもお客さんもフレンドリーで、のびのびした雰囲気がとっても良いんですよ~。

この肩肘はらないレイドバック感、地方都市ならではだと思います(州都ですが!笑)。